【駿】 17画 馬(7) 準1級
[音] | シュン |
スン |
[訓] | すぐれる |
《意味》
【駿逸】しゅんいつ
【駿才】しゅんさい
すぐれた才知。また、その持ち主。英才。秀才。俊英。俊秀。
「儁才」とも書く。
「俊才」に書き換えられる。
【駿足】しゅんそく
「2.」「3.」は「俊足」とも書く。
《駿足長阪を思う》しゅんそくちょうはんをおもう
すぐれた馬は険しい長い坂を越えたいと思う。
すぐれた人物が、困難にあって、その才能を実地にためそうとするたとえ。
四字熟語で「駿足長阪」ともいう。
【駿馬】しゅんめ
足の速い、すぐれた馬。
「駿足」「汗馬」「良馬」「名馬」
「駑馬」
「しゅんば」とも読む。
《駿馬痴漢を乗せて走る》しゅんめちかんをのせてはしる
それ相応の相手に恵まれないこと。特に、美人がつまらない男と結婚することのたとえ。
また、世の中は思うようにいかないものであることのたとえ
「痴漢」愚かな男。「駿馬」すぐれた馬で、名馬。せっかくの名馬が、くだらない男を乗せて走ることから。
「乗せて」は「駄せて」とも書く。
「駿馬は毎に痴漢を駄せて走り、巧妻は常に拙夫に伴う」(『五雑俎』)より。
【駿河】するが
旧国名の一つ。今の静岡県の中央部。
《駿河の富士と一里塚》するがのふじといちりづか
かけ離れていて、比べものにならないことのたとえ。
「一里塚」は江戸時代に一里(約四キロ)ごとに築かれた土を盛った塚。この塚と日本一の富士山とを比べる意から。
「月と鼈」「提灯に釣り鐘」
【神駿】しんしゅん
きわめてすぐれた馬。神馬。
【優駿】ゆうしゅん
すぐれた走力をもった競走馬。
《字源》
声符は「夋(しゅん)」。
「夋」は「厶(し)(耜)」を頭にした神像。
「夋」に高大の意があり、農耕神の像として巨大なものが造られていたと思われる。